- Home
- コラム「キャラクターと知的財産」
- キャラクターと知的財産 (12)「キャラクターの話す言葉」
キャラクターと知的財産 (12)「キャラクターの話す言葉」
- 2019/8/29
- コラム「キャラクターと知的財産」
- キャラクターと知的財産, ビジネスコラム
◆ キャラクターと知的財産 (12)
「キャラクターの話す言葉」
映画やテレビのキャラクターは、作品中で言葉を話すことがあります。このキャラクターが話す言葉をキャラクターグッズにあしらう行為が、商標権を侵害するか否かが訴訟で争われました。
「BELLO」の文字からなる商標について商標権を有する者が、ミニオンというアニメ映画のキャラクターの図柄と、このキャラクターが話す「BELLO」の文字をあしらったTシャツなどのグッズの販売の差止等を求めたのです。
裁判所は、ミニオンの図柄や「BELLO」の文字が服飾品のデザインとしての性質を有することや、この「BELLO」の文字などとは別に、商品のタグやパッケージにはテーマパークのロゴマークが用いられていることなどを考慮し、「BELLO」の文字は、その使用態様に鑑みれば、商標として使用されるものではないとして請求を棄却しました。
(石塚特許商標事務所 弁理士・石塚勝久)
《石塚勝久氏・プロフィール》
1973年生まれ。2000年に大手特許事務所に入所。国内外の商標・意匠業務を専門に扱う。2015年に独立し、石塚特許商標事務所を開設。日本弁理士会著作権委員会委員。
当コーナーは、キャラクターにまつわる法律問題についての連載コラムです。
キャラクタービジネスに関わる初級・中級・上級者に向け、不定期に掲載します。
キャラクターを守る知的財産権のプロフェッショナルの弁理士・石塚勝久氏に、わかりやすく教えていただきます。是非、お楽しみください。
過去の連載は、こちら から見られます。
スポンサーリンク
Copyright © 『ファンシーWeb』(ファンシーショップ紙 公式WEB) All rights reserved.