株式会社サンリオ(本社:東京都品川区、以下サンリオ)と公益財団法人いわさきちひろ記念事業団(東京都練馬区、以下ちひろ美術館)は、「子どもの幸せと平和」をテーマにして描き続けた日本を代表する画家・いわさきちひろの作品をライセンス許諾し、サンリオのプロデュースによる商品化を開始することが決定いたしました。商品化の際のロイヤリティの一部を寄付することで、継続的に子どもたちを支援する取り組みです。
いわさきちひろ作品の商品化の背景
いわさきちひろは、にじみやぼかしといった水彩の特徴的な技法を駆使し、主に子どものための絵本の分野で活躍した日本を代表する画家です。青春時代に戦争を体験し、その作品には「世界中の子どもみんなに平和としあわせを」という思いがこめられています。
サンリオも約60年前の創業時より変わらない企業理念「みんななかよく」のもと、現在も「One World, Connecting Smiles.」~一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく~ことをビジョンに掲げている会社です。
お互いの通底する理念の下、今回、サンリオがいわさきちひろ作品の使用許諾を受け、ライセンシーに対して商品化許諾をしていくことに合意いたしました。今回の90作品は、代表的な水彩画の作品も多いのですが、いわさきちひろの神髄は線画にあると感じ、線画の作品も約30点と多く選定しています。
寄付先
ちひろ美術館(公益財団法人いわさきちひろ記念事業団)とサンリオより、商品化の際のロイヤリティの一部を下記団体に寄付いたします。
■公式サイト 公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ
いわさきちひろ(1918~1974)プロフィール
福井県武生(現・越前市)に生まれ、東京で育つ。東京府立第六高等女学校卒。藤原行成流の書を学び、絵は岡田三郎助、中谷泰、丸木俊に師事。1946年日本共産党に入党。
1950年松本善明と結婚。同年、紙芝居『お母さんの話』を出版、文部大臣賞受賞。1951年長男猛を出産。翌年、下石神井(東京・練馬)に自宅兼アトリエを建てる。
1956年小学館児童文化賞、1961年産経児童出版文化賞、1973年『ことりのくるひ』(至光社)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞等を受賞。
1974年肝ガンのため死去。享年55歳。現存する作品は約9600点。
その他の代表作に『おふろでちゃぷちゃぷ』(童心社)、『あめのひのおるすばん』(至光社)、『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)などがある。
1977年、いわさきちひろ絵本美術館(現・ ちひろ美術館・東京)開館、1997年、安曇野ちひろ美術館開館。
いわさきちひろ 作品集
キャプションは、タイトル、制作年。『』は 、出典となる絵本のタイトルです。
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©CHIHIRO ART MUSEUM
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