ピーターラビット™、書店でのコーナー展開を強化。ファン層を幼児にも拡大

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文具卸MDSがピーターラビットTMグッズを集積

エムディーエスは、2018年10月30日の「MDS 年末商品商談会」で、ピーターラビットグッズを集積したエンド提案を行った。キャラクターグッズを集積した提案は同社初の試み。

目次【本記事の内容】

文具卸MDSがピーターラビットグッズを集積

パーソナル文具専門卸のエムディーエス(東京都千代田区)は、2018年10月30日に「MDS 年末商品商談会」を東京・浅草の都立産業貿易センター台東館で開催した。
同社は毎回商談会で、売り場でそのまま展開できる“エンド提案”を行っている。今回の注目のエンドは「ピーターラビット」。キャラクターグッズを集積したエンド提案を行うのは、同社初の試み。

エムディーエス 販促企画部 係長 尾沼晋さんに詳細を聞いた。

ピーターラビットのエンド提案について教えてください。
「今回の商談会には138社が出展。出展メーカーの取り扱い商品の中から、ピーターラビットのベーシックなイメージを生かしたデザイン展開をする4社(S&C、セキセイ、スモールプラネット、学研ステイフル)の商品を集積しました。今までにない提案です」。

特におすすめしたい売り場は?
「ピーターラビットは絵本から生まれたキャラクターですので、ぜひ書店で絵本と一緒にグッズを展開してほしいと思っています。弊社の供給先のうち約3割が書店です。
1月に入ると、売り場からダイアリーとカレンダーのスペースが空きますので、そのタイミングでピーターラビットを展開していただくのがベストだと思います。
ピーターラビットは、季節を問いませんし、長くコーナー展開をしていただければ嬉しいですね。
映画の第二弾の公開も決定していますし、キャラクターの認知度は全世代において90%以上と高く、なおかつ『嫌い』という人が非常に少ないという特徴があります。売上に直結するアイテムだと自信を持って提案します」。

MDS_ピーターラビット_S&C
▲ いたずら好きのピーターとなかまたちの、かわいい文具を集めた。
マスキングテープ、ミニカード、ステッカーなど(S&C)

MDS_ピーターラビット_学研ステイフル
▲ レターセットやペンポーチなど毎日つかえる愛らしいアイテム。
ペンポーチ、パックレター(学研ステイフル)

MDS_ピーターラビット_セキセイ
▲ 特別な思い出を、いつまでも愛され続けるピーターと一緒に。
アルバム、カードホルダー(セキセイ)

MDS_ピーターラビット_スモールプラネット
▲ おかいものやお出かけもピーターと一緒。
バッグ、パスケース、フラットポーチ(スモールプラネット)

映画のヒットでファン層が拡大

ピーターラビットの現在の状況と今後の展開について、ソニー・クリエイティブプロダクツ(東京都港区)の第2コンテンツ事業本部 チーフプロデューサーの河森澄子さんに聞いた。同社は2013年より、日本におけるマスターエージェントとしてピーターラビットのライセンスを管理している。

今回のMDSとの取り組みについて教えてください。
「今年5月に公開された映画『ピーターラビットTM』が大変好調で、映画をきっかけにファン層が拡大しました。これまでは書店でのグッズ展開はしていませんでしたが、MDS様の流通力を活かし、今後ぜひ書店にも導入していただきたいと思っています」。

映画『ピーターラビット』について教えてください。
「映画『ピーターラビット』の日本での興行収入は約12億円。他の人気海外キャラクターの映画と比較すると、異例の大ヒットと言えます。原作とは別物の、大きく振り切った内容というのが良かったのではないでしょうか。
若い世代や、男性、ファミリーの観客も多く、これまでピーターラビットを知らなかった方々にも、知ってもらうことができました。映画グッズも非常によく売れました。
また、2020年に第二弾の映画公開も決定しています」。

ピーターラビットの現在の状況を教えてください。
「弊社がライセンス管理を初めて今年で6年目。コアファンはプレミアム世代(50代)以上ですが、現在はF2層(35〜49歳)までファン層が拡大してきています。
ライセンシーは、現在約120社。これは、銀行やカフェなども含めた数で、メーカーでは約100社です」。

今後の展開について教えてください。
「今後は、ターゲットを大人の女性だけでなく、未就学児を含めた3世代ファミリーにも拡げていきます。来春には、全国初の“ピーターラビットの幼稚園”が開園します。また、11月22日(木)から26日(月)まで、二子玉川で開催される子どものための映画祭『キネコ国際映画祭』でアニメーション上映の他、グリーティングステージや、子どもたちに向けたワークショップを実施します。

また、2019年秋にはカフェの2号店が開店、2020年は映画の第二弾が公開、2022年は出版120周年と、ずっと盛り上がりが続いていきます。市場規模100億円を目指し、今後も様々な企画を展開していきますので、ぜひご期待ください」。

ピーターラビット

【エムディーエスについて】
店頭販売に特化したパーソナル文具の専門卸として、全国の有力小売店・百貨店・専門店に300 社を越える文具メーカーの商品を供給している。国内直営店MDAYS(エムデイズ)を展開。

【ピーターラビット™について】
作者のビアトリクス・ポター™は1866年7月、ロンドン生まれ。『ピーターラビットのおはなし』は、1893年に知人の病気の息子、ノエル少年に送った「絵手紙」から誕生した物語。1901年、自身で『ピーターラビットのおはなし』の私家版を出版。1902年には絵に色を付けてフレデリック・ウォーン社から出版され、最終的には24冊の絵本を世に送り出した。この絵本シリーズは世界110ヶ国35ヶ国語にて発行され、累計発行部数2億5000万部以上の世界的ベストセラーとなっている。
2018年5月に映画『ピーターラビット™」が公開、BD/DVDが10月に発売された。2020年に映画第二弾の公開が決定している。

ⒸFW&Co.,2018

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