アマビエだけじゃない!未来を予知する予言獣特集

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コロナが流行している現代の救世主として、一躍脚光を浴びた「アマビエ」。
日本にはアマビエの他にも、同じように疫病を予言したとされる妖怪の言い伝えが多くあります。
「コレラ(コロリ)」などの伝染病が猛威を振るっていた江戸時代〜明治時代、日本の各地に出没し、さまざまな名前と姿で民間に伝えられてきた「予言獣」と呼ばれる妖怪たちをご紹介します!

目次

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アマビエ

江戸時代の肥後(熊本)に出現した妖怪。
外見は人魚のようで、鳥に似たくちばしがあります。
「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と言いのこし、海へ消えたとの伝説が残されています。
コロナウイルスが大流行する中、SNSを中心にその存在が「再発見」され、大きな話題になりました。

【アマビエの記事はこちらから!】
コロナに負けるな!疫病退散!! いま話題の「アマビエ(アマビコ)」集めてみました♪ >>

アマビコ

アマビコは、江戸時代後期から明治中期にかけての資料にその名が残っている妖怪です。
さまざまな描かれ方をしていますが、

・3本の足のようなものをもつ姿(毛の生えた猿に似た姿で描かれることも多い)
・「人間の大多数が死に絶えること」あるいは「豊作や疫病が発生すること」、そして「自分の姿を書き記した者は難をのがれることが出来ること」を告げて去った

という伝承が多く存在します。

アマビエとの違いは?

実は「アマビエ」という妖怪については、京都大学附属図書館に所蔵されている1枚の瓦版しか資料が残っていません。
一説には「アマビエ」はこの「アマビコ」という妖怪の誤記ではないかと考えられているそうです。

瓦版の記述中に、書き写されて江戸に情報がもたらされたといった内容があるが、まさしくそれが「アマビエ」という呼称が生まれた原因だろう。すなわち、「アマビコ」なる存在を知らないものが転写するときに「コ」を似通った字の「エ」と書き写してしまい、その情報が瓦版の情報として今日まで残ったのである。さらに、この幻獣に関する資料がこの瓦版しか確認されなかったために「アマビエ」という名称が使われたのである。

引用:『日本幻獣図説」(湯本 豪一 著/2005/河出書房新社)

姫魚(ヒメウオ)・神社姫(ジンジャヒメ)

日本で初めてコロリ(コレラ)が発生した1822年(文政5年)の少し前、1819年(文政2年)には肥前国平戸に「姫魚(ひめうお)」という妖怪が現れました。
2本の角をもち、女性の顔から下が魚になった人魚のような姿をしています。
姫魚は「竜宮よりの使い」だといい、「七か年の豊作とコロリ(コレラ)の流行」を予言したあと、「難を逃れるには我が姿を描いて見るとよい」と言って海中に沈んでいったと伝えられています。
同じ頃、「(大)神社姫」と称する予言獣の摺物を江戸市内で売り歩く者がいたという記録があり、こちらも姫魚とよく似た姿をしています。
また、この時代より30年ほど後の嘉永時代の越後国(新潟県)でも、人魚が流行病を予言したという言い伝えがあります。

大神社姫は七年間の豊作と悪病の流行を予言し、多くの人々が死亡するが、私(大神社姫)の姿を見る者は悪病を避けられると告げたと記されており、人間を救う使者として登場していることがみてとれる 。

引用:『日本幻獣図説」(湯本 豪一 著/2005/河出書房新社)

クタベ

江戸後期に越中(富山県)の立山に現れ、やはり疫病の予言と写し絵のことを伝えて去っていたという妖怪です。
アマビエと同じく、水木しげる先生が描いた絵が公開され話題になりました。
「クタベ」とは、よく知られている予言獣「件(クダン)」の訛りではないか? とも言われています。(「件(クダン)」は次項でご紹介します!)

件の訛りなのだろうか、クタヘ(クタベ)という人面獣が越中(富山県)立山に現れたという記録も伝えられている。(中略) 山に薬草採りに入った男の前に出現して、山に久しくすむクタヘと名乗り、四、五年のうちに何ともわからない病が流行すると予言して、自分(クタヘ)の姿を描いて難を逃れるように告げたという。

引用:『日本幻獣図説」(湯本 豪一 著/2005/河出書房新社)

立山博物館のクタベ

こちらの「クタベ」は立山博物館(立山町芦峅寺)のもの。
水木先生画の「クタベ」とは全く違うシュールな表情をしていて、まるでゆるキャラのようですよね!
立山博物館さんの「クタベ」は、大正期に出版された「奇態流行史」に載っている「クタベ」の絵を再現したものなんだそう。
館内では「クタベ」が描かれた缶バッジが好評販売中です!

「クタベ」ラベルのお酒も発売中!

件(クダン)

牛の体と人間の顔をもつ怪物。
第二次世界大戦の頃には、人間の体と牛の頭部を持つとする都市伝説も現れました。
生まれてからたった数日で死んでしまいますが、その間に作物の豊凶や流行病、旱魃(かんばつ)、戦争など重大な出来事に関して様々な予言をし、それは間違いなく起こる、とされています。
そのミステリアスな存在感の強さからか、内田百閒(ひゃっけん)や小松左京などから小説作品の題材にも選ばれています。

件の予言は決して違うことがないことから、江戸時代の証文の最後に「如件(くだんのごとし)」と記すのは、そこに書かれた内容に相違なく、それを必ず守るという意味だという説明がなされることがあるくらいだ。(中略)件の話は江戸時代だけのものではない。第二次世界大戦中に件が現れて、「この戦争は負ける」といったという噂があった。明治時代にも、件出現を信じて大騒ぎするといったことが記録されている。

引用:『日本幻獣図説」(湯本 豪一 著/2005/河出書房新社)

◆「件」が登場する作品◆

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白澤(ハクタク)

「白澤」(白沢)は中国に伝わる聖獣で、病魔よけになると考えられ、日本でも江戸時代にはお守りとして珍重されました。
アニメ化もされた人気漫画作品『鬼灯の冷徹』にも、「桃源郷に住む中国の神獣」として「白澤」というキャラクターが登場しています!

白沢はもともと中国の想像上の神獣で、六本の角と九個の目を持ち、人語を解して有徳の治世者のときに出現して、災難や疫病を防ぐとされている。

引用:『日本幻獣図説」(湯本 豪一 著/2005/河出書房新社)

◆『鬼灯の冷徹』第4巻の表紙を飾る白澤さま◆

予言獣に出会える!? 特別展開催中

『驚異と怪異-モンスターたちは告げる-』
会期:2020年6月23日(火)~8月16日(日) ※月曜休館
※詳細はこちらから→兵庫県立歴史博物館公式サイト

兵庫県立歴史博物館で現在開催中の特別展「驚異と怪異-モンスターたちは告げる-」では、 唯一現存する江戸末期のアマビエの摺物を公開中!
「件の剥製」(撮影可)の展示も見られます!
この夏は不思議で怪しくてご利益のある(!?)「予言獣」に会いに行ってみるのはいかかでしょうか?

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引用文献:『日本幻獣図説」(湯本 豪一 著/2005/河出書房新社)
参考サイト:国立歴史民俗博物館【歴史系総合誌「歴博」第170号】「風説と怪異・妖怪-流行病と予言獣」

 

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