ロフト次世代型旗艦店へさらなる挑戦
「銀座ロフト」は、2019年4月26日(金)に大幅増床しグランドオープンする。
オープンに先駆け、3月12日に概要説明会が開催された。
(写真左から)
・株式会社THINK GREEN PRODUCE 代表取締役 関口正人氏
・BIO HOTELS JAPAN 代表理事 中石和良氏
・株式会社ロフト 代表取締役社長 安藤公基氏
・株式会社ロフト 執行役員 銀座ロフト館長 掛井賢治氏
・オードビー 社長 佐藤吉男氏
銀座ロフトの概要・ロフトの成長戦略
冒頭、ロフトの安藤公基社長が新生銀座ロフトの概要と、今後のロフトの成長戦略について話した。
安藤公基社長あいさつ
「有楽町から2017年の6月に移転をして、(銀座ベルビア館の)3階から6階の4フロアで幕を開けました銀座ロフトが、いよいよ4月26日に1階まで増床して、営業面積約1400坪のロフト次世代型旗艦店として、グランドオープンする運びとなりました。
本日、私からはこれまでのロフトの歩みと、新生銀座のポイントとこれからの成長戦略について、簡単にお話をさせていただきます。
ロフトは1987年の渋谷、そして1990年の梅田を東西の旗艦店としてスタートいたしました。2019年の2月の末で、国内では115店舗、年間の総取扱高は約1150億円(18年2月期)の規模となりました。
ただ、この30年の道のりは決して平坦なものではなくて、大型店舗店主義の創業期、チェーンオペレーションを取り入れて他店舗に邁進した第二期、そして小売の大競合時代に対応すべく自主開発商品や店頭のVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の強化、またデジタル戦略や新規事業に注力している現在と、ここまでステップを踏んでまいりました。
ただし、創業時からの企業理念であります、「物の器」から「時の器」へという考え方は、店舗規模や業態を問わず、普遍だと思っています。「時の器」とは、特定のスタイルや単なる機能用途分類の入れ物ではなくて、時代時代の旬のものやこと、そして、携わっている人をもセレクトして集め、編集提案することで生活者の豊かで楽しい暮らしの助け手であり続けること。そうすることで、ロフトは唯一無二の生活雑貨のキュレーションビジネス業態として、進化成長できると信じています。
今回も銀座ロフトにつきましては、食への新たな取り組みや健康、環境に留意した雑貨のクローズアップ、また、高品質と大集積を両立させた、美容と健康雑貨のフロア、優れたデザインや機能、そして少量生産など、情報付加価値の高い文具やスタイル雑貨の提案、そしてクールジャパンを世界に発信するトップフロア、様々なストーリーのある売場を楽しんでいただける館になると確信しております。
また、全世界の共通目標でございます、SDGsや環境課題といったことに対しても、この銀座ロフトから取り組みを強化してまいります。
具体的には脱プラスチックということで、一部の大型の袋をのぞきまして、全てのショッパーを紙製に変更させていただきます。マイバッグの促進として有料のオリジナルのエコバッグも推奨をし、また、様々なエコバッグを集めた編集売場を常設いたします。
さらには包装不要というお客様に対しましては、ロフトアプリにエコスコアを付与するといった新しい仕組みもスタートをさせます。
2019年、新元号の制定や消費増税、また東京オリンピックの準備など、日本国にとって節目の年でありますが、我々ロフトにとりましても、この銀座の増床から2桁の国内新店の出店、また小型の新業態へのチャレンジ、海外直営店出店の準備、システム、物流といったインフラの整備と次世代へ向けた安定成長のための非常に重要な節目の一年となります。
ロフトの全社員の力を結集し、この大切な一年を実りの多い年にしてまいります」
【店舗概要】
名称:銀座ロフト
所在地:東京都中央区銀座2-4-6 銀座ベルビア館1階~6階
館長:執行役員 掛井賢治
営業時間:11時00分~21時00分
営業面積:4585.14㎡(1,387坪)※現在3,312.41㎡(約1.4倍に増床/+1272.73㎡)
グランドオープン:2019年4月26日(金)
取扱商品数:約70,000種類(現在約50,000種類)
<1F カフェ&フード>
ロフト初の試み「食」の取組み
エコロジー・オーガニック・フェアトレード・サステナブルなど時代のキーワードを軸に、商品開発を行うメーカー・ブランド・ショップなどとの有機的なコラボレーションによる食を含めた売場を展開する中で、「雑貨+食」の様々なギフト提案をする。(413.88㎡)
<2F 美と健康雑貨>
ロフト最大級の美容健康雑貨売場と自然をテーマにした商品展開
銀座ロフトでは、近年高まる美容と健康に配慮した自然由来原料のコスメやインナービューティとしてのフーズなど、銀座の高感度なマーケットを踏まえ、意識的に展開してきたナチュラル系商品をさらに強化することにより、ロフト最大級の美容健康雑貨売場として、2階全フロアにて拡大展開する。
<3F ファッション雑貨バッグ&トラベル用品>
スポーティなアクティブライフに向けたデザインと機能にこだわった本格派グッズを展開
<4F 生活雑貨>
日本の食生活を支えてきた道具や暮らしになじむ素材を生かした雑貨を集積展開。環境意識の高まりと共にエコやサステナブルな素材、成分に配慮したアイテムを取り入れたライフスタイルを提案。
<5F 文具>
定番のロングセラーから話題の最新アイテムまで幅広い文房具を取り揃える。こだわりの逸品を長く大切に使いたいという需要の高まりを受け、作り手の思いやモノ作りのストーリーが伝わる文房具ブランドを特集。また、オリジナルの名入れや刻印ができるカスタマイズ工房も6Fから移設する。
<6F バラエティ雑貨 デザイン雑貨>
ロフトらしいフィルターを通してセレクトされた日本の雑貨集積拠点を展開し、国内はもとより世界に向けて「日本の雑貨の今」を発信していく。
◆「MARVEL LIMITED STORE」(イベント) 4月26日(金)~5月19日(日)、銀座ロフトグランドオープンに合わせて、6Fフォーラムにて、マーベル・スタジオ最新作『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開記念「MARVEL LIMITED STORE」を開催する。会場限定・先行商品も多数登場。
銀座ロフト・ターゲット層について
銀座ロフトのターゲット層について、館長の掛井堅治執行役員は次のように話した。
「もともとロフトのターゲット層は20代〜30代の女性ですが、(既存の)銀座ロフトに関しては、30代〜40代の層が多く、銀座という立地特性もあり、ロフトの中でも銀座ロフトは一番、年齢層が高い店舗になっています。女性の割合が8割ですが、働いている女性の方、主婦の方とも流行に敏感で、健康やエコ意識の高いお客様がみえています。少しずつ増えてきているお仕事帰りのOL、ビジネスマンにもご満足頂けるように品揃えを強化しています」
また、海外旅行客に向けた取り組みについて、安藤公基社長が次のように話した。
「既存の銀座ロフトは、免税のシェアが18.5%。その中で中国からの来店客のシェアが一番高く56%、次が台湾で15〜16%、その次が香港と、非常にアジアのお客様から支持をされています。中国の税制が変わったことから、転売目的のいわゆる爆買いの傾向はなくなりましたが、日本を訪れる外国人観光客の買い物自体は増えており、ロフトとしても免税の売上は伸長しています。 海外からのお客様対応は、今後も強化していきます。中国のインフルエンサーマーケティングKOLや、SNSの微博の活用もし、アドバタイジングを強化していきます。 また今年5月にはTモールグローバルに出店も予定しています。今後、海外での認知度を上げ、インバウンドを取り込んでいきます」
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